世界と伝承
ロバー2世のオーク戦争
別名: Orc War, War against the Orcs, Myrtana-Orc War
人間の王国ミルタナとオークとの戦争は、『ゴシック』の物語全体の前提を生み出した政治的背景である。ロバー2世はミルタナを治め、数多くの敵を屈服させてきたが、オークだけは別格の脅威だった。狡知には欠けるものの、その圧倒的な腕力と執拗な闘志で人類を守勢に追い込んだのである。彼らに対抗するには、ロバーの軍はオークの装甲と肉体をも貫く魔法鉱石から鍛えた武器を必要とした。
魔法鉱石はホリニス島の鉱山の谷でしか採れないため、王は罪人をそこへ送り込んで採掘に従事させ、この地を流刑コロニーへと変えた。囚人の脱走を防ぐべく、王は12人の魔術師にバリアの展開を命じるが、その術は暴走し、魔術師・看守・囚人もろともを内側に封じ込めてしまう。それでも鉱石の供給を絶やすまいと、ロバーはコロニーを掌握した自称・鉱石男爵たちと取引を結び、物資と引き換えにバリア越しに鉱石を運び出させた。
ほとんど誰も知らないことだが、オークはより深い脅威と結びついている。数百年前、彼らはスリーパーと呼ばれる魔神を召喚しており、その神殿は王が今まさに採掘するこの谷の、埋もれたオーク都市の地下に眠っているのだ。こうしてオーク戦争は、監獄、バリア、鉱石経済、そして最終的なスリーパーとの対決までをも動かしていく。この大きな戦乱は、シリーズの後の作品にも影を落とし続ける。